Henry 2KD-5 Grade UP Modification


電源を入れてしばらく時間が経つと”パチッ!”という異音がするようになりました。
その後の動作には変化は感じられませんでしたが、気になる”パチッ音”。
その原因を紐解いて見ると、、、、、、。


2002/09/23
技術協力:JF2SVU (奥村氏)  <<Many thanks !



ヘンリーラジオ 2KD−5 グレードアップ作戦

写真1
ヘンリー2KD−5のフロント
正面向かって左側が
電圧計/グリッド電流計/パワー計のマルチメータ。
右側はプレート電流計。

右下のフューズボックスが壊れていましたので
     市販の物に取り替えました。
     シャーシーの穴が大きかったのでシャーシー
     の前後にアルミ板を加工して挟み込んで
     あります。
写真2
シャーシー右側面にはベーク板に8個のケミコンとホーロー抵抗が上下に付いていましたが、さすがのヘンリー製も長い事使っていると部品も劣化したようです。ホーロー抵抗は高抵抗になっていました。
 
     それら全てを撤去して、オイルコンに取替え、ブリーダー抵抗は、1箇所に纏めました。その下左は、12V(50W)ツエナーダイオード、中央下はHV電圧計用の分圧抵抗です。熱対策として小型スケールファンを取り付けています。
写真3

同じ位置でケース・カバーを取り付けたところ。

熱対策のためにカバーに熱排出用の穴を
開けています。


これは効果大!



写真4


電源を切った後の熱対策として、
オフディレータイマーを追加して取り付けています。
(写真中央のリレー)



写真5


緑色のホーロー抵抗は、オンディレー用の抵抗、
その下にはリレーがあります。


     タイマーの右側には、ALC回路用の電源トランスと
整流回路を追加しています。
写真6



RF部の様子。
ロータリー・インダクターやコイルは
磨き直しているので大変きれい。


写真7


リニアを上から見た全体の様子。

非常にコンパクトにまとまったリニアとなっています。

写真8


ラックにセットアップしたヘンリー2KD−5。
リニアの上はRFアプリケーションズ製の
パワー計/SWR計(SWRハイアラーム機能付)


さて、冒頭の「パチッ!」という異音の原因は、
電源部のケミコンと貫通コンデンサの不良が
原因だったものと思います。
もちろん、これは全て交換しています。